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「俺はなぁ、もう何も無くなったんだよ!コイツ等の会社が俺の会社を騙して負債と言う名の責任だけ押しつけてな!会社も家族も全部コイツの持っている会社が奪って壊したんだ、同じ苦しみを味わうがいいさ!!」
アロハシャツの男が腕を振り上げた瞬間、魔力で結晶化された腕は巨大な水晶の刀の様に変化を遂げると、その刃を振り下ろした。
「緊急シークエンス発動要請!魔術法務師見習いナンバー133210鳥越 キミが要請します!」
そうキミが叫んだと同時に腕を横に薙ぎると、立て籠もり犯のアロハシャツの男の武器である結晶化した腕がバラバラに砕けてしまった。
「馬鹿野郎!腕ごと吹き飛んだらどうするんだ小娘がぁ!!」
アロハシャツの男が叫ぶと同時に、腕を後ろ手に掴み男をキミが取り押さえると側にいた駅員も一緒に抑え込み、最悪の事態は回避されたのだった。
その後すぐさま、警察がやって来ると同時に魔術検察官がやって来たかと思うと犯人と被害者の二人をすぐさま引渡し、駅員は事情聴取を受ける事になった。
そして魔術法務師見習いであるキミは、緊急時であったことも有るが一般区域での魔術行使を行った事で、事情聴取と共にこってりと絞られたのだった。
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