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「あぁ。まぁそれはついでというか、本当に貴方とお茶がしたいと思って声掛けさせて貰ったのよ」
何処か嬉しそうな柊をよそに少し疑りの眼差しを向けるキミだったが、此処で睨めっこをした所で何も話が進まない為、取りあえず柊が何か企んでいないかを警戒しつつ話を聞く。
「まぁ早く内容を聞きたそうだから、先に説明しちゃうわね。そう言えば柊さんは、あの女性が何者かまだ説明して無かったわね」
「ありがとうございます、その方が安心できます。あの女性ってズローと名乗った私を襲った人ですか??」
「そう、その女性だけどズローは組織名だから、そうねぇ何から話したものやら」
ズローが組織名である事はジョーからすでに聞いてはいたが話の腰を折ると余計に話が進まなくなると思い、キミは押し黙って話を聞き続けた。
「結果だけ言うと彼女は、ズローと言う組織の実行部隊であの家に有った鬼門を使って魔界の扉を開こうとしていたみたい」
柊の話はどれも一度聞いた事の有るような内容ばかりであった。特にこれ以上の情報が無いのであれば、何か理由を付けて早めに話を切り上げて帰ろうとキミは考えていた。
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