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しかし、此処からは聞いた事も無いような話が続く事となった。あの女性が魔界との扉を開こうとしていた理由も何となくではあったが柊は掴んで居る様な話であった。
「ズローが悪魔崇拝組織である事は知っているかな?まぁそこから知って貰わないと始まらないんだけど」
「ええ、ゆえに魔術の力が強いと言うのは聞きました」
「そう、魔術とは魔の力が源だから。キミさんの勤めているあんみつも魔物であるジョーさんが居るからこそ魔術行使の為の魔力供給が上手く行ってるのよね」
魔術の根本。つまり魔力は魔物でしか生成できない。魔の力である魔力は人間には余りある力である。魔力を借り受ける事で魔術師は魔術を行使する事が出来た。
「そうですね、うちのジョー先生は従業員三人を受け持ってるので、単純計算最大三分の一の力を貸して頂いてる事になりますね」
ゆえに、なかなか魔術師になるのは難しいのが現状であった。
受け持って貰えてかつ、魔術師が増えれば魔物はその供給する魔力を分散させなければいけなくなる為、従業員が増えれば魔力の質も落ちる。だからこそ魔術師を多くは雇えないのであった。
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