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ゴミ袋の内側には、黄色いペンギンの汁が溜まっていたが、やはりこの行為もご満悦だった為そのままにしていた。放置している間に依頼主である愛村は帰ってしまった。
「先生、青空先生!汁出してないでとっとと依頼主の書類を確認してください」
その言葉に、一かけらの情も無く冷たい感覚さえ覚えたが、むしろジョーがそうしてくれと再三に渡りキミに言って来た為、現状に至る。
「良いぞ!キミ君。やはり君には才能が有った。私の睨んだ通りSの才、、、、、、、グハァ!!」
「先生、私には魔術法務師の才能が有るんですよ、、、、、ね?」
ゴミ袋から出てきたジョーを靴で抑え込む様にキミは踏むと、キミ自身も何処か嬉しそうに頬を染めたまま親指を立てジョーは昇天した。
ジョーは魔術法務師との仕事ぶりは本物であったが、女性が絡むと正常な思考が働かなくなる為、骨折り損に終わる仕事も多かった。
キミが来てからはその辺りの管理も任されていた為、女性の依頼主が来てもちゃんとした仕事が出来る様になっていた。ただ、青空ジョーと言う名の黄色いペンギンの生傷が耐えなくなった事は言うまでもなく。
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