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【4・告白】
と、いう話を…
ある晩、父が家でお酒を飲みながら、娘の私に涙ながらに語ってくれた…。
それを聞いた私の頭の中は…
当然!怒り心頭だった!
「何それ!!
お父さんは、何も悪い事してないのに濡衣を着せられて会社をクビになっちゃったって訳?!何て事!
溝口部長って、前にお父さんが話してたバカ上司でしょ?全く!」
そう…。
実は以前、父はお酒を飲みながら私に愚痴った事が有るのだ。
「溝口部長は『表向き』は品行方正な人なんだけど…実は結構な浪費家で、浮気グセも有るんだよな…」
更に、父が言うには…
「部長は、こっそりセクハラまがいの事を何人かの女子社員に行っていた」との事だ。
そして、その事が過去に何度か溝口の奥さんにバレてしまい…
その度に、父が溝口と奥さんの間の仲裁をする破目になってしまったと言う…。
私は、大声を張り上げた!
「こう言っちゃ何だけど、溝口部長ってめちゃめちゃキモいエロオヤジよね!お父さんも知ってると思うけど、私も会った事有るわよ!」
そうなのだ。
実は、以前…私は父が自宅に忘れてしまったお弁当を届けに父の職場に行った事が何度か有るのだが…
ある時、その溝口って部長に挨拶をしに行った事が有るのだ。
ヤツは、でっぷりと太った腹を揺すってニタニタと笑いながら、私に舐め回す様な視線を送って来ている様な気が…何となく、して…
私は内心、背筋がゾゾッと寒くなったのを覚えている…。
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