星降る夜に

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 今日は夏のクリスマスだ。  クリスマスは夏と冬の二回。  姉は目を擦りながら、ベッドから起き出し、生前のいつもの習慣だった化粧のため。  廊下の洗面台へと歩いて行った。  私は目を擦りながら姉を追いかけた。  洗面所へ歩く二人の足音で、向かいの部屋の両親も飛び起き、ドア越しからこちらを覗いて驚いていた。  原因は昨日の青年だ。  あの青年はきっと星をみんなよりも多く拾えたのだ。  そして、これがクリスマスプレゼント。  神から授かったクリスマスプレゼントは、姉の命だった。  私は神と仲良くなれる気がした。あの青年によって……。
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