星の降る街

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 私は街の中央の噴水のある公園で彼とデートをしていた。   満天の星空の下で、私はふと、どうして神を信じようとしたのかと彼に聞いた。  彼は言った。 「ヤケになっても、仕方ないと思ったんだよ。なんでか相手は神様だからかな? それと、辛くてもどうしようもないと思ったんだ。それなら、星降祭で星を拾った方が遥かにましだよね」 願い事はなんでも叶う。 それを知った近所の人たちから街の人たちにも噂は広がり、皆が皆、満天の星空から降る星を拾うようになった。皆、願い事を叶えたい一心で、必死に拾っている。  今年も願い事が叶う星降祭。  私はポケットいっぱいに星を拾った。  彼も人一倍拾う。  もう願い事は何もないのだけど。  私の姉と彼の妹の命を取り戻してくれた。そう……願い事は私たちの神への感謝を知ってもらいたいだけ。
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