余計なひと言

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 一成は神妙な表情で恐縮しきり。娘たちは私がいじめられた訳ではないと知り、大喜びで顔を押し付けてくる。両側に感じる小さくあたたかい頬が心地いい。 「わー、ママのおかお、スベスベー!」 「ママきれーい!」  …と、どさくさ紛れに一成もくっついてきた。 「本当だ。亜矢、初めて会った頃みたいにぷるぷるだよ」  …ああ、トドメの余計な一言を…こんなん言われちゃあね。やっぱ、スキンケアはもう少し頑張ろうかな…
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