3・再会、そして

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 雨音(あまね)が唇を離し。  自分の首から外したネームタグを、私の首にかける。  そうして。  私と同じ顔が、私と同じ声が。  柔らかく微笑み、陽だまりのように温かい声で言った。 「天音(あまね)。大好き」 「雨音(あまね)」 「天音(あまね)。生きて。生きのびて。  だって、僕らは」  雨音(あまね)が全体重をかけ、私を崖下へ突き落とす。  私が必死に伸ばした、指先で。  雨音(あまね)の体を、滝のような銃弾が貫く。  血の泡を吹いた雨音(あまね)が、『いきて』と、唇を形作った。
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