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サラダやスープなどの前菜を運んでくれた、背の高いブロンドのお姉ちゃんや少し赤い髪色のシュッとしたお兄ちゃんに、調子に乗ってチップを渡したりしながら。
ジュワー、ジュワーと、肉汁をほとばしらせながら、お待ちかねのステーキが登場。
俺と黒崎さんの30代コンビが選んだのは、400グラムオーバーのサーロインステーキ。
程よい脂身とのバランスで食べ応え十分。
桜井さんは年齢的にちょっとそれはきつかったみたいで、少し小さめのフィレステーキをオーダーしていた。
そしてチップを渡したことで気分をよくしてくれたのか、選ばなかった方のステーキソースも、持ってきてくれたり、パンのバターをサービスしてくれたりしてもらった。
そんなステーキにナイフを入れ、バクリとひとくち。
美味い。
正直、アメリカのステーキってどうやねんと疑っていた部分もあったが、素直にごめんなさいをした。
文句なくジューシー。脂身もしつこくなくて、ペッパーがよく聞いたソースも合う。パンもふかふかで食べやすいし、付け合わせのマカロニチーズやフレンチフライも絶品。
「黒崎さん、俺もフィレステーキの注文を」
「さすが!よく食べますね!!」
サーロインステーキに続いて赤身の旨味がたまらないフィレステーキもペロッと完食。
ブロンドのウエイトレスのお姉ちゃんにウインクをいただきながら、俺は満足してお店を出た。
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