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二人でテーブルを挟んで向かい合った。
ジロウはソファで寝転びながら、こちらの方を視線だけで窺っている。
昼食を狙っているみたいだったが、もらえなさそうだったので諦めたみたいだ。
「クーラーきつくない?」
「全然。良い感じに涼しい」
「そっか」
しばらくそうめんを啜る音だけになった。
家庭的なアピールをしたかったのだけど、料理は慧ちゃんの方が、手際が良さそうだった。
なので、私はぐるぐると、どうしようかと考え続けるだけになった。
ふと、冷たい麺の合間に卵やハムを食べると美味しいということに気づく。
「弓花」
そうめんをつるつると口に運んでいると、唐突に慧ちゃんが私の名を呼んだ。
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