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おかあちゃん、本日退院いたします。
後、数時間でお暇するベッドの上で書いてるんですけどね。
今回、人の温もりの尊さだったりを改めて実感したりしたんですが…
一番は寝ているだけと言うのが、こんなにも苦痛なのだと初めて知りました。
何も出来ずただ寝ている。
それ故に体の痛み一つにも敏感に反応してしまう。
半日も寝ていれば背中や尾てい骨が痛い。寝返りを打てば傷にひびく。
時間が過ぎて治癒して行くのを待つのみ。
過ぎてしまった今となれば高々一二日の話と笑って話せるが、その時点でそんな余裕あったもんじゃない。
でね、思ったんですよ。
「あー、家族の付き添いが無くて良かった」
って、あんな状態の時にごちゃごちゃ周りでされたら、はっきり言ってキレそうだ。
でも不思議なもので看護師さんが掛けてくれる言葉や、差し伸べて下さる手には本当に救われました。
その経験や知識に基づいた確かな手。それに勝る安心感はない。その癒しはドクターをも凌駕する。
本当に本当に有難うございました。
でね、その恩返しじゃ無いけれど、研修に来てた看護学生に大盤振る舞いで手術痕をご披露しときました。
だってね。数年先には彼女彼等が多くの患者を癒すんだもの。
おかあちゃんのお腹くらい安いものです。
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