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話は前後するんですがね。旦那が総合病院を最初に受診した時のお話。
始めにカウンセラーの方の問診があってから先生とのお話だったんです。
で、先生。
心療内科ってのもあるんだろうけど、とても物腰の柔らかい、穏やかな話し方をされる素敵なおじ様でした。
が、マスクがね…
奥様のハンドメイドなのか、可愛らしい柄なんだけど、小さいのよ。話される度に顎先がマスクからチラチラ。
もうマスクの小ささが気になって仕方がない。
今にずれるんじゃないかって気になって気になって。
マスクから覗く顎先に目が釘づけだったおかあちゃん。
そんなおかあちゃんの横で話は進むんですよ。でね、先生が
「お仕事の事はだいたいわかりました。ではご家庭でストレスを感じる事はありますか?」
って旦那に聞くんですよ。
そこで奥さんの横で聞いて大丈夫なのか?って思ったおかあちゃん。
ストレスを感じさせる奥さんの前で、奥さんがストレスだ!とか、家が嫌だ!って、言えるくらいの旦那なら、鬱になんてならないよね?
まあおかあちゃんの旦那Tは呑気に、
「ぜんぜん無いです」
って、答えましたけどね。それを本気にして良いんだろうかと思ったおかあちゃん。
「ほら、スッゲー圧力かかってますとかって、言ってうなら今のうちだよ」
って突っ込んだおかあちゃん。
その途端、先生の横にいた若いドクターの肩が小刻みに動いたのをおかあちゃんは見逃しません。
何だか心外だが受けたらしい。
まあ、良いんですけどね。
そんなこんなで始まった旦那の入院ライフですが、なんの問題もなく、ただ寝て食べてを繰り返しあっさりと終わりを迎えました。
現在、県内単身赴任しながら仕事に復帰しています。
早いうちにさっさと入院して治療に専念したのが良かったみたい。未々投薬は続きますが、一先ず安心です。
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