人魚くん

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人魚くん

d4f5bec4-dc0b-4c68-a2e2-85ff8f0603be 逃亡中の人魚くんと海獣医師ちゃん。 海獣医師はなんとかして人魚くんを外に連れ出したいのですが、方法が見つかりません。 そんなある日真っ黒なスーツを着た男が声を掛けてきます。 「この薬のモニターにならないかい?初回無料。ただし副作用があるかもしれない。……でもきっと君の望みを叶えてくれる、素晴らしい薬さ」 海獣医師は不審がりながらも薬を受け取ります。 もう他に頼るすべが無かったのです。 「使用方法 一息に飲むこと 効果 一旦仮死状態になるが三十分ほどで人間の姿を得ることができるでしょう。ただし効果は3日間。」 迷いながらも海獣医師は人魚に薬を説明します。 人魚の青年は二つ返事で承諾しました。 彼もまたその怪しげな薬を信じるしか無かったのです。 青く深い色の瓶に入った薬を飲み込むと、人魚の身体は淡い光と同時に心臓がトクンと音を立てて止まりました。 海獣医師は彼を飼う金持ちへ人魚が突然死した事を告げます。金持ちは海獣医師に金を握らせ内密に処分するように言いました。 彼女にとっては好都合です。人魚の体を自分の車に積むと海に向かいました。 人魚が人魚に戻る前に海に行かなくては行けません。 所がどうしたことでしょう。あっという間に彼女たちの企みは金持ちの知る所となります。 追手がかかり、二人は必死に逃げます。途中車は動かなくなり、ふたりは歩いて森を通り抜け海を目指そうとします。 一枚の毛布に包まって森の中で過ごす夜、既に海獣医師の少女は寝てしまったようです。ここ2日走りっぱなしで小柄な彼女は疲れ果てていました。 翌朝には海の見える街にでます。 しかし人魚は複雑な面持ちで空を見上げます。 彼女は僕を海に逃した後はどうして暮らすのだろう。 僕は外に出たかったけど、そのせいで彼女の穏やかな人生を奪ってしまったのではないのか。 そんなことよりも、僕は彼女のいない海の底に本当に帰りたかったのだろうか。 青年の心のように夜は暗くふけていきます。 っていう所のシーンです! 文書力のないちゃぼの精一杯でした( ;∀;)
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