あの時の言葉があったから

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あの時の言葉があったから

そして、現在に戻る。今、彼女はどうしているのだろうか?私はその答えを知っている。いや、目の前に答えがある。 「聖(ヒジリ)先生、診察の時間ですよ。」 「角田さん、いつもありがとうね。」 「先生、今の私の姓は小野ですよ。」 「すまんね、どうも慣れなくてな。」 願いを叶えた羽純がそこにいた。医者として私の治療をしてくれている。 「あの時、言えなかったけど、先生ありがとう。あの日の先生の話を聞いてから、物事に前向きになれた気がします。そして今、お医者さんになることできました。」 「看護士じゃなかったのかい?」 「看護士より医者の方がワード数が短いですし!」 「・・・そうかい?」 「何だか残念そうですね。もしかして先生、あたしのナース姿を見たいのですか?」 「教え子に欲情したら教師失格だよ。」
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