プロローグ

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プロローグ

 ──ずっと貴方の側にいたいんだ。  どうやっても。  どんな手段を使っても。  ──共に貴方と歩んでいきたいの。  どうしても。  どんなことをしても。  静かに燃える熱情を胸に、俺は今この星座を発つ。  荒れ狂う激情を胸に、(わたくし)は今この星辰(せいしん)を出る。  身をやつす背信の憂い。  ……嗚呼(ああ)どうか、もう、待たないで欲しい。  身を焦がす背徳の痛み。  ……嗚呼どうか、(わたくし)を、連れて行って下さい。  俺にとって貴方だけが幻想。  私にとって貴方だけが現実。  「「来たる七月七日。今、貴方のもとへ」」
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