支配者は何処ー天津②ー

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「勉強で忙しいとこ悪かったね。もう帰ってもらっても大丈夫だよ」 「いえ、有益な情報になったなら幸いです」 僕はさっさと椅子を戻して取調室(きょうしつ)を出て行く。 僕らは事情聴取(はんにんさがし)が終わり次第帰っていいということになっていた。 靴を履き替えていた僕の足下でチャラン、という携帯の通知音が鳴る。鞄から携帯を取り出すと、春日井からLINEが来ていた。
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