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「烏山さん、気分はどう?」
横のベッドから天衣が話しかけて来る。考え事を中断された機嫌の悪い私は適当に返事する。
パトカーから飛び降りたアタシたちは布団屋のトラックの上に落ちてなんとか助かったらしい。
そんで今はアタシの住んでる町にある新岳寝具店……の横にある新岳という家族の家で休ませてもらっている。
……それと、美姫の家がどうなったのかも聞いた。
「天衣さんこそ、大丈夫なんですか?」
天衣はアタシを抱えて飛び降りたはずだ。少なくともアタシよりは怪我が酷いだろう。
「うん、大丈夫。おばあちゃんが包帯巻いてくれたし」
立ち上がった天衣の腕には包帯が巻かれていた。逆にそれだけで済んだのもコイツ自身が勇気を出したおかげだ。
アタシは怯えてただけか……
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