星空One man live

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 あれから私はまたレッスンに通うになった。  おっさんから聞いたらしく、お兄ちゃんは私が何も言わなくても仕事が終わると車を出してくれる。  外へ出るのはやはり怖いけど、お兄ちゃんの車に乗って音楽を聴いていれば耐えられぐらいにはなれたかな。  それになによりあの時の声を取り戻したいその気持ちが強かった。    学校へはまだ怖くて行けそうにはないけど……  そんな私をお兄ちゃんは応援してくれた。 「お父さんやお母さんが聞いたら怒るかもしれないけど、学校なんて行けないなら無理に行かなくてもいいと思うよ。桃が外に出れるようになっただけでも、ボクは嬉しいんだ。」  お父さんとお母さんには内緒だけどね。  運転をしながらお兄ちゃんはそう言って笑った。  これは二人だけの秘密。  レッスンを再開したばかりはあまりのひどさに恥ずかしくてたまらなかったけど、頭以上に体が覚えていたようで感覚を取り戻すのに時間はかからなかった。  それでもまだ足りない。  自主練も前以上にこなした。  仕事が終わった後  お昼の休憩時間  休みの日  時間を見つけては毎日、部屋にこもった。  掲示板の言葉を見たばかりも部屋に引きこもっていたけど、あの時とは違う。  今の私には目標があるんだから。
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