― 第五話 災害 ―

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― 第五話 災害 ―

アナウンサー:「えー、本日は、昨日の大地震を受けて緊急に設立されました『災害本部』より、本部長の大木さんにお越し願いました。えー、大木さん。今回の災害ではまず、国民より、政府の対応が後手に回っているのではないか、という指摘が多々ありますが、そういった声に対して本部としてはどのようなお考えをお持ちでしょうか?」 大木:「あ~、まんこ!」 アナウンサー:「えっ?」 大木:「あ~、ちんこ!」 アナウンサー:「あのっ!お、大木さん!!」 大木:「ね?こういった単語をいったん聞くと、何を聞いても人はそういったことを考えてしまうのですよ。」 アナウンサー:「へ?・・・あ、はぁ、そういうものでしょうか。」 大木:「たとえばね、丸本さん。」 アナウンサー:「はぁ・・・」 大木:「・・・こけし。」 アナウンサー:「・・・そっ、それはもう、そのままじゃないですか!」 大木:「いや、私は秋田県に古くから伝わっている伝統的な玩具のことを言っただけです。」 アナウンサー:「・・・はぁ。」 大木:「あとですね、丸本さん。」 アナウンサー:「はい?」 大木:「パンダのモコモコ・・・」 アナウンサー:「・・・」 大木:「クリスマス・・・。カイワレ・・・。」 アナウンサー:「・・・」 大木:「・・・松ぼっくり」 アナウンサー:「大木さん・・・」 大木:「ね?」 アナウンサー:「・・・」 大木:「良子は津波のように・・・、ね?」 アナウンサー:「そ、それは大木さん、不謹慎すぎます!」 大木:「じゃあ、『隣は毎晩、地震のような騒ぎね、うふっ』というオバさまたちの会話はいったいどうなるのでしょうかっ!」 アナウンサー:「お、大木さん・・・」
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