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君との思い出
あの日のことはきっと何年たっても忘れない。
あれは僕が中学生の頃。僕がまだほんの子供だった頃の話しだ。
夏の夜。星明かりに照らされた道を僕と彼女は歩いていた。
少し離れたところで列車の音がする。
暗い夜道の中響く汽笛は少し不気味で、
まるで夢の中を歩いているようにさえ感じられた。
二人で空を見上げていると美しい一筋の光が僕たちの頭上を通過した。
それは一瞬の出来事のはずだが、
まるで世界が止まり僕と彼女だけが生きている…
そんな不思議な感覚に襲われるくらい神秘的な光景だった。
僕という存在がとても不思議で小さなものに感じられる。
夜空を眺めては星を見つめる。
きっと昔から人類は星に憧れを抱いていた。
僕だってそんな人類のただ一人にすぎない。
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