俄三国志~蜀編~

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俄三国志~蜀編~

あおじは『三国志』が好きだ。だがとってもとっても“にわかファン”である。そんな程度で三国志系のお話書いてるの?! なんて言わない! 自覚あるもんね! 『演義』も『史実』もふわっとしか知らないが、なんか好き。 『三国志』以外にも『封神演義』や『西遊記』も好きだし、中学生の頃は図書館の隅においてある中国の昔話や民話を集めた本を片っ端から読んでいた記憶がある。ちなみに、あおじ以外借りている人はいなかった。 三国志関係は絶対にハマると思って手を出さずにいたのたが、兄が買っていたエロゲ雑誌で三国志武将をにょた化した“恋姫無双シリーズ”と出会い、暇潰しに“真三國無双シリーズ”をプレイして三国志が好きに。 好きになった動機がめちゃ不純だが、まぁ好きになるきっかけってのは大抵些細なことよね。うん。知らんけど。 三国志って、簡単にいうと中国に昔あった“魏”、“呉”、“蜀”という3つの国の歴史。 『三国志演義』はその歴史を元にして書かれた創作の物語である為、史実と異なる部分も出てくる。 『演義』は蜀の国のお偉いさんである劉備を“正義の味方”みたいな感じで書いており、魏の国のお偉いさんである曹操を“悪者”として書いて対比させている。ゆーて、完全なる勧善懲悪という話でもない。 『演義』でメインとして扱われている蜀の国。蜀の国の英雄である劉備、関羽、諸葛亮あたりは三国志を知らない方でも聞いたことがあるかもしれない。 メインだけあってファンも多そうな蜀陣営だが……。 実はいうと、あおじは蜀陣営が苦手である。 特に稀代の天才軍師といわれる、諸葛亮が苦手。 『演義』での超人的な書かれ方にちょっと……感じになるし、三国志関係がゲーム化したり漫画化したりした時の諸葛亮というキャラクターが悉く好きになれない。 何だろう、完璧過ぎて面白味に欠ける様に見えるからか? あおじはお馬鹿なのでエリート属性が苦手。 なので、拙作である『創作三国志長編』に出てくる諸葛亮は、あおじ自身が気に入るところまで“落として”書いている。 稀代の天才軍師だけど、いつも目の下に隈を浮かべた根暗で陰険な闇属性的なキャラクター設定をしており、これガチファンの人が見たら怒るなと確信してる。怒らんでくれ。 まぁそんなに出番ないから大丈夫だと思うが。 次に、蜀という国について。 “魏”、“呉”、“蜀”という3つの国の中で一番最初に滅亡したのが“蜀”。……あぁあぁあぁあ!!泣 あおじの思考回路は単純で、 “滅びる”=“可哀想” “可哀想”=“見てられない” というもの。 日本の歴史でいうと新撰組関連も見ていられない。でもとうらぶはやたら新撰組やら幕末を推すからあおじは胸が苦しくて辛くとも我慢してる。 蜀で好きなのは──いや、蜀陣営に含んでいいのか分からないが徐庶(じょしょ)が好き。史実的には絶対に魏陣営なのだが、『演義』の印象で個人的には蜀陣営としたい。 徐庶という人物は史実的にいうと、“劉備に諸葛亮を推薦し、その後は曹操に仕えた”という程度の人物であるが、経歴が面白い。庶民出身のヤクザであったが勉学に励み、いつの間にか劉備に仕えていて、マッマが捕まったので曹操の所へ行った、みたいな。 経歴は面白いが、これといった活躍を残せていない徐庶は、『演義』では明確に劉備に“軍師”として迎え入れられて活躍している。しかし曹操の軍師である程昱(ていいく)が徐庶ママの筆跡を真似た手紙を徐庶に送り、徐庶はやむなく曹操へ下ることとなる。その別れの際に劉備へ諸葛亮を推薦する。……が、これらのことを知った徐庶ママは大激怒して自殺。徐庶も曹操の為には献策をしないと誓った。 ……と、こんなに徐庶のことを語ったのですが、結局あおじが徐庶のどういう所が好きかというと── 横山三国志のカニ頭徐庶のキャラデザがあおじの性癖に刺さり過ぎてサイコー ってことですね。 結局創作のビジュアルかーい! とは突っ込んじゃ駄目よ? おわり!
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