取得資格~調剤薬局事務編~

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取得資格~調剤薬局事務編~

あおじは“調剤薬局事務”の資格を持っている。 “医療事務”が病院の事務なら、“調剤薬局事務”は薬局の事務ということ。 これもニチイ学館で取った資格であり、医療事務の勉強+αで取れたのでついでにという感じ。 あおじが働いている今の医院は、時代錯誤も甚だしい院内処方。 「処方せんを持って薬局でお薬を貰って下さいね~」 とは言わない。院内で薬を調剤して患者様に処方している。 昔は院内処方が一般的であったが、医薬分業とかで機能が分かれたようだ。 ちなみに、個人医院、クリニック、診療所などの町の小さな病院の近くには高確率で薬局があると思う。“門前薬局”とうちの先生はよく言っている。 まるで“そこに処方せんを持って行くんだぜ★”と言わんばかりだが、別にそんな決まりはない。 処方せんを受けつけてくれる薬局ならどこでも、患者様は自由に薬局を選ぶ権利がある。 病院側の方から「お隣の薬局に処方せんを持って行って下さいね」とかは言ってはならない決まりがある。 あおじが調剤薬局事務の勉強をしている時はもう今の職場で働いていた。職場が院内処方なので、わりと勝手が分かってスムーズに資格を取れたと記憶している。 町内の総合病院が昔から院内処方だったのたが、院外処方に方針転換するということで新しく薬局ができた。 調剤薬局事務を募集するということで、あおじはこっそりと採用試験を受けてみた。 医療事務にしろ調剤薬局事務にしろ、住んでいる所が職場から近ければ近いほど喜ばれる。 自宅から薬局までは近い、調剤薬局事務の資格もあるということでわりといい感じの所までいったのだが、新しくできた薬局と、あおじの今の職場の間が徒歩5分程度。あおじを採用したことで「引き抜いたっ!」とクレームをつけられたら敵わないと結局不採用。 ……本音で言えば、不採用でよかった。採用されてもこちらから断るつもりだったので。 医療事務と同じく、調剤薬局事務も資格といいつつ無資格無経験でも出来る仕事。資格があるからといってない人より給料が高いとかはない。 従姉が調剤薬局事務なのだが、話を聞いているだけでは医療事務より過酷な感じがする。残業とか超ある感じ。 な・の・に! 給料がめちゃ安いっ! 面接で手取りを聞いた時に、ほぇいっ?! となった。面接官も「安いでしょ(笑)」て感じだったしね。 正社員なのにこれ? これ、絶対にパートやバイトでやってますって人の値段じゃね?? と驚いて、ここは絶対にやめておこうと固く誓った。あおじはお金が好き。 調剤薬局事務は実際に働いたことがないので何とも言えないが……あれはもう少し給料上げてあげてもえいのでは? と思ってしまう。 “同じ風に忙しいのに薬剤師は給料がすごく高い! ズルい!”という感じで事務員VS薬剤師てなことになり人間関係ギスギスしてる所もあるみたい。薬剤師は国家資格だからそれは仕方ない。それに事務の仕事は薬剤師でも出来るので、事務はパートしか雇わないって方針もないわけでもないらしい。 一応調剤薬局事務の勉強をしたあおじだが、これが役立つ日はまぁこないだろうなぁ。結婚して子どもができて落ち着いたらパートで……なんて予定は今の所全くないからね! 言わせんなよ(笑) ……てかそもそも医療事務しながら調剤薬局事務みたいなことも今させられてるんだからその分給料上乗せしてくれてもいいんやぞ? おっ? おわり!
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