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外国語について
あおじの外国語力はヤバい。
“凄くいい”という意味のヤバいではなくて“凄くまずい”という意味のヤバいである。
英語を筆頭に本当にヤバい。
あおじが学生時代に英語のテストで取った最高点は中1の初めてテストで60点。それから先この点数を越えられたことおろか、50点も越えられたことはない。毎度20~30点代の赤点であったが、危機感は全くなかった。
両親は学校の成績とか勉強とかには無関心な性質で、返却されたテストを見せなくても何も言わないし、“成績のあゆみ”という1年間のテストの結果をまとめてある冊子みたいなものだって一度だって見せたことはないがそれについて怒られたこともなかった。“成績のあゆみ”については親の確認印が必要なものだったがフツーに自分で押してたしね。多分両親は“成績のあゆみ”自体知らなかった可能性大。
あおじの通う高校は“生徒全員に英検3級を取らせます!”というスローガンを掲げていたが、あおじは試験をのらりくらりとかわしていた。絶対に受からない自信があったからだ。
筆記はまぁおそらく受かるだろうが、実技? 英語で面接みたいなのあるじゃん。あれが無理だと思った。
が、ついには先生に捕まり大人しく英検を受けることに。
どうもあおじは耳から入る情報の処理速度が遅くて、日本語ですらうまく頭に入らない時がある。母国語がじゃないなら尚更で、面接室でにこやかに笑っていたことしか思い出せない。あ、面接官が困惑していたことも覚えてるわ。
案の定、筆記は通ったが実技が駄目だったので英検3級は取らずに卒業。ごめんな、先生たち。こーいうヤツもいるんだって勉強になったろ??(謎に上から目線)
大学生になると卒業単位に外国語がある。うちの大学は英語、フランス語、韓国語、中国語、あとは……ドイツ語があったか? わからん。
とにかくその中から3つは卒業までに受けて単位を取らないと駄目だった。
英語、フランス語、ドイツ語は自分に合わないと思い除外。
あおじは歴史学科だったのだが、何故か歴史学科だけは1年時に英語が強制させられた。嫌だったけど、外国語の授業は基本抽選になるのでその手間が省けたのでいいかとも思った。
大学生になってもあおじの英語下手はご健在でまぁ分からん。全然分からん。宿題とか全部友達の丸写しだった。本当に当時の皆さんすまんかった!!
あと、テストで辞書の持ち込みはOKだったのだが、電子辞書はNG。あおじは紙の辞書を持ってないし、図書館に借りに行くのも面倒だし重いしなので辞書なしのままテストに臨んだ。どうせあってもなくても結果は同じだと思ったので。
すると先生がテスト前に「辞書を忘れたヤツは手を挙げろ」と言うので素直に手を上げたらあおじ以外にもうひとり勇者(ただの愚か者たち)がいた。
先生は「あいにく先生は辞書を一冊しか持っていない。しかし忘れた人はふたりいる。どうするの?」と言う。
意味が分からなかった。別に先生に借りるつもりなどはなっからない。忘れたと手を挙げたが、持ってこなかっただけだしと思った。
「それじゃあ順番に辞書を回すから、○分使ったら次の人にね」とか言って先生はあおじの所にも辞書を持ってきたが、「あ、要りません」と当然断る。「え?!」てな感じで先生は驚いたが結局もうひとりのヤツが辞書を独占してたな。
そもそもテスト内容なのだが、“エリザベス1世”と“大久保利通”の経歴が英語でつらつら書いてあるもので、それを日本語訳にしなさいというのがメイン。
こんなの、辞書なくてもエリザベス1世と大久保利通のことを歴史的に知ってたら書けるやん。まぁ歴史学科だから英語の先生もそういう問題にしてくれて単位を取りやすくしてくれたんだと思うけど。……無事、単位は取れた。
大学2年時は韓国語を取った。日本と同じアジア圏なのでいけるやろという単純な理由。
結果、ハングル超難しくね?? 記号かよ。相変わらず耳からの情報には弱いので聞き取れない。
とりあえず授業は毎回ちゃんと受けて出席日数と授業態度で先生に好印象を与える。テストはほぼ白紙なのだが、大学のテストではよくありがちな“最後に講義の感想を書いて下さい”という所を全力で埋めた。めちゃくちゃ韓国語と先生と講義内容を褒め称えて書きまくった。……無事、単位は取れた。
おそらく感想コーナーは成績ヤベーやつの救済措置か??
大学3年時は中国語を取った。日本と同じアジア圏以下略。
結果、文字は日本の漢字に似ていたのでなんとかなったが、やっぱり耳からの情報には以下略。
こちらも授業には毎回ちゃんと出て、筆記の小テストは得意だったので毎回高得点を残し、テストはそこそこ白紙を埋めて、“最後に講義の感想を──以下略。で、やりきった。……無事、単位は取れた。
外国語に限らず、大学の先生は講義の感想とかをよく聞いてきたイメージだな。これ、あおじの大学だけか?
学生からの感想の中で、先生が気に入ったりしたのとかは匿名で発表される時があったりするのだがあおじはよく読まれていた。
“匿名なのに何故自分だと分かるんだ?”と思われるかもしれないが、あんな馬鹿なことを恥ずかしげもなく書けるのはあおじだけだと思うし、最後に“先生凄いですぅ✨ わたし全然分からなかったですぅ✨”みたいなことを書いてたら先生(特にご老体)は喜ぶことを知っていたから。計算だよ、計算。
世間では英語と中国語は出来たら役に立つということなのであおじ以外の皆には是非頑張ってほしいと思う。
あおじは母国語である日本語ですらまだまだ危ういので、そちらを頑張るからさ!
おわり!
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