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仕事の愚痴~お薬手帳編~
仕事の愚痴は尽きんものである。
じじばばと一緒に住んでいる方、別居している方。そのどちらにもあおじは言いてぇ。“お薬手帳”を時々は確認してあげて! と。
お薬手帳は本当に大切。いざ入院になった時に「お薬手帳があってよかった!」となることは多いんだよこれが。
だがこのお薬手帳、本来の意味をまるで理解していない方が高齢者に多々おるのが事実!
あおじが、おぉおうっ?!?! おまっ……ちょっ、ってなったのは、複数冊を使い分けている人を見かけた時。
飲んでいるお薬を全て1冊で記録することが大切であり、病院ごとや薬局ごとにお薬手帳を作られてはとても困る。
特に高齢者はいくつもの病院にかかっている場合が多く、それに比例して服用している薬も多い。飲み合わせやら副作用やら過剰摂取やらを医師や薬剤師は確認しているのに……。
先日、高齢の患者様に「ちょっとこの中にお薬手帳入ってるから、開けて取って」とポーチを渡されて開いてみると……お薬手帳を2冊発見! ひぇ~、オラびっくりしたぞ!
表紙にデカデカと“○○病院用”、“△△クリニック用”とか書かれており、嫌な予感を覚えつつ確認してみると……はい! 同じ薬がでてる~! 過剰摂取やばい!!
“同じ薬なら患者様本人が気がつくのでは?”と思うかもだが……、
●先発品と後発品(ジェネリック)では効果は同じでも名前が違う
●名前が同じでもお薬を作っているメーカーが違えばお薬の包装(シート)が違う
●名前も見た目も何もかも違うのだがだいたい同じ効果なので過剰摂取は駄目
って感じ。こーいうのが高齢者は分からないので確認したげて! 病院サイドですらお薬辞典やネットとかで調べてるのさ。
この方は本来のお薬手帳の使い方を知らなかったみたいなだけだったので、ちゃんと説明して納得してもらえたので一安心。
まぁその2冊あったお薬手帳はあおじが切ったり破ったり貼ったりして何とか1冊にしましたが。表紙の“○○病院用”というのには大きくバッテン!
しかし、時々誤用の方の確信犯がいる。
わざと複数冊持ち、あちこちの病院から薬をもらっているふてぇ野郎。
睡眠薬、安定剤とか依存性の高い薬が欲しい人がやってる勝手なイメージ。うちの医院の患者様にもいた。
しかもこれ以上は処方出来ないと言っても食い下がる。おめぇ、ちょっとしつけぇぞ!
お国の方針で睡眠薬と安定剤は特に今処方制限が厳しくなっているからなぁ。ゆーて、睡眠薬とか安定剤って徐々に効きが弱いものにしていくとか、錠剤を半分にするとかって感じでゆっくり減薬しないと駄目なのに急に厳しく取り締まられても病院側も困るんじゃい!
お薬手帳は病院に行く時、薬局に行く時は必ず携帯して提示しておくれ。あおじからのお願いだよ★
おわり!
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