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物心ついた頃からよく見る夢がある。 それは随分と頻度が上がってきて、最近ではほぼ毎日のように見るのだ。 私の目の前には真っ赤な龍が、その巨体をズルズルと引き摺りながら何かを探すようにして這い回っている。 ボロボロと涙を流す日もあれば、懐かしむように目を伏せて眠りにつくこともある。 私は毎度、「一体何を探しているんだ」と問いかけるが、龍はそれには答えない。 どうやら、龍にとって私は認識できないものらしい。 いい加減私も飽きが来た頃、龍は初めて言葉を発した。 "サミシイ…サミシイ…ドコ…" 涙が土砂降りの雨のように、私に降りかかる。 紅蓮の龍は…友を探していた。
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