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「ミルクティーというより、紅茶が好きで…スッキリしたものの方が好きなんですが、甘いのも、疲れてるときは体に沁みます」
「なるほど、それも覚えとく(笑)。でもやっぱり疲れてるんだ?いつも笑ってるし真剣にメモ取ってるから分かりにくいけど、あんまり顔に出ないだけ?」
「少し緊張していて。でも、最初が肝心なので。頑張って早く慣れます」
笑うだけで周囲からの印象が全く違うんだから、笑顔は当たり前だ。そう思い作り笑顔で答えると、斎藤さんは優しい笑顔を浮かべて言った。
「そんなに頑張らなくてもいいよ、ちゃんとフォローするから。担当は交代だけど、すぐ隣の机だし、何でも聞いて」
「はい、ありがとうございます」
今度は心からの笑顔で答える。だって、担当交代でぐっと数字が落ちるなんて耐えられないし。数字の良い彼に色々聞けるのはいろいろ勉強になるはずだから。
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