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「その先鋒が今うちに来とるさかい電話しとんのや」
「ほんまか、録音出来るか?」
神原部長がステージに立つ。バッグからマイマスカラを手にして山田が後に続く。会場から指笛が鳴る。
「どうもママの様子がおかしい。外れならいいが用心しよう。軽く流して行こう」
山田はマスカラで返事した。
チャッチャッチャ チャッチャチャッチャ(イッヤ~ン)
星の降る夜は あなたと二人で
(梅田の夜はパブ『美樹』で) (美人ホステス勢揃い)
ああんああん踊ろうよ 流れるボサノバ
(恥ずかしいのよ本気なの) (流れ流れてチークタイム)
触れ合う指先 ああん恋の夜
(触れ合うだけで感じちゃう) (ヨウヨウヨウヨウ用だっか)
悪戯夜風が 頬にキスしても
(悪戯坊主はこの棒か) (キスをされたら暴れん棒)
ふ~たりは~ 何も言わないで
(3Pだとは騙された) (こうなりゃされるがままにして)
瞳見つめ合う あ~の街角~
(見つめる先は棒の先) (カーブカーブカーブカーブバナナカーブ)
チャッチャッチャ チャッチャチャッチャ(すっご~い)
ママはカセットデッキで録音していた。神原はそれに気付いていた。二人はチェックした。奈央が明日も来るよう山田の袖を掴んでイヤ~ンイヤ~ンした。
「ママ、楽しかった。明日は商談を追えて早めの帰社です。良かったら新大阪駅まで見送りに来てくれないか。一緒に勝鬨上げたい」
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