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〜一方その頃一階では〜
アスカ主導の元、人が住める様に掃除が開始されていた。アスカと雛と美紅この三人で着実に整理整頓されていく一階周り
雛「ねぇ?お姉ちゃん」
アスカ「どしたの?雛」
雛「誰か泣いてない?」
アスカ「え?」
三人は耳を澄ませる
ヒックヒック
ヒドイヨー
ワタシナニモワルクナイ
ヒックヒック
美紅「確かになんか聞こえる?」
アスカ「いい?決してブラバーを見に行かない事!」
雛「ブラバー?」
アスカ「まさかこんな所に徘徊しているなんて」
雛「ブラバーって?」
アスカ「危険度ランク5の感染者、“ブラバー”シャンブラーやブロウカーと同じぐらい厄介な奴...雛はここにいて私が玄関の戸締りしてくるから」
雛「うん」
アスカはそういうと玄関の戸締り一階という一階の戸締りをした正に迅速な対応である
玄関を閉める時に陸上型ドローンも設置して来た
抜け目のない対策である...近くにブラバーがいるなら尚更...奴の居場所を把握する必要があるからだ
アスカ「良し」
アスカは雛達の所に戻った
雛「お姉ちゃん、大丈夫だった?」
アスカ「ええ、なんとかね」
雛「何見ているの?」
アスカ「玄関を閉める際に小型ドローンを投げといたの」
美紅「ドローン?」
アスカ「地上型小型無人探索機、私や龍兄が持っているのが空き缶クラスのドローンね、専用デバイスで操作可能....さ、アイツはどこかしら?」
雛「じゃあ私は夕飯の準備するね」
アスカ「雛、火は使わないで」
雛「え?...うん...」(火を使わないと何も出来ないんだけどな...)
アスカ「....」(アイツはどこかしら?コイツの通信範囲は直径150mだし)
空き缶型ドローンは神宮家の周りを一周し更に広範囲に索敵を開始する
タスケテヨー
ドウシテワタシダケ
ダレカソコニイルノ?
タスケテ、オネガイ
空き缶が止まる
龍「アスカ?」
アスカ「!」
龍「何してるんだ?」
アスカ「龍兄!もうびっくりしたじゃん」
龍「それで何しているんだ?」
アスカ「アイツがどこにいるか空き缶で探していたのよ」
龍「さすがだな」
アスカ「うわ!」
龍「どうした?」
アスカ「アイツ私の空き缶を持っているみたい」(ブラバーの顔をドアップで見ちゃった...あ...ダメ...)
龍「?...圭、雑巾なかったか?」
圭「雑巾ならここに」
龍「投げて」
圭「行きます?えい」
龍「もっと強く投げろ」
圭「すいません」
龍「アスカ...雑巾」
アスカ「...ありがとう龍兄」
龍「ブラバーはなんて言ってる?」
アスカ「私の空き缶を持っているみたい」
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