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その夜、俺は武器に消音装備を付けていた
彼女達はぐっすりと寝ているなんとも微笑ましいことだろうか、兄貴はいつもこんな光景を見ているのかと思ってしまった。
すると
ドンドン!
ドンドン!
誰かがこの家の戸を叩く音が聞こえてきたので俺は武器を手に取りドアノブに手を付け覗き窓を覗いた。
龍「友梨!友梨じゃ無いか!」
俺は友梨だと確認すると瞬時にドアを開けて何も考えずに入れてしまった。
龍「友梨だけか?」
友梨「龍君、私あの団長達に脅されていたの...だから彼らの肩を持つ様な感じでそれで...」
龍「分かってた、友梨はそういう薄情なやつじゃ無いって、それで友梨だけか?離反してきた奴は?」
友梨「もう二人...田中兄妹」
俺は元チームメンバーの田中兄妹と再会した
龍「圭、雛ちゃん、早く入って」
圭「どうして離反なんかしたんです?」
雛「次期副団長って言われていたのに?」
龍「次期副団長になってから改革してもあの子達はきっと亡くなっていたかもしれないだろ」
圭「あの子達って誰のことですか?」
龍「スカベンジャー試験に落ちた子供達さ、玄関で立ち話もなんだから中で話そう」
俺はそういうと兄妹と友梨を中に誘導した。
友梨「それで龍君は、離反した後のことは考えてあるの?」
龍「あるにはある」
圭「どこかここでは無い場所に隠れ家があるんですか?」
龍「あるが....お前ら立て」
友梨と兄妹はなんで?という表情を見せながらも言うことを聞いた。
龍「じゃあ最初は友梨ね」
友梨「え?」
俺は友梨のボディチェックをする
友梨「ちょっと、龍!」
龍「死にたくなければ言うことを聞いとけ、おっと圭も雛も変な動きはするな」
まるで悪役だ。こんなことしたくないが生きる為に仕方ないことでもある
友梨「何も出ないわよ」
龍「その服を脱げ」
友梨「分かったわよ」
俺は友梨のジャケットの裏からある物を見つけた旧式の盗聴器と発信器だった
龍「これなんだと思う?」
友梨「何よこれ!」
龍「お前らにもあるんじゃないか?」
二人は慌てて服に違和感がある所を確認していくが思うように見つからない。
龍「圭は大丈夫、問題は雛だ」
雛「え?」
雛の表情が不安を通り越して半泣き顔になる
雛「龍兄、何処にあるの?ねぇ〜」
龍「友梨も見ておけ」
俺は雛にブラージャーを脱げと命令し
雛は何の躊躇なくブラを脱いだ、友梨が瞬時にジャケットを被せる
雛「どこにもないじゃん、龍兄〜」
龍「待ってろ」
俺はブラの裏側を探った所友梨よりも少し新型の盗聴機を発見した。
龍「な、あったろ。缶詰」
雛「缶詰?...でも」
圭が雛に紙切れを渡して事態は沈静化した。
友梨と雛に付けられた盗聴器を隠語に置き換えて外し破壊した。
圭「あいつらこんなことをしてくるなんて」
龍「それだけ必死なのさ」
雛「でも龍兄よく分かったよね」
龍「人に聞くタイミングが早すぎると思ってな 違和感を感じてボディーチェックをしたまでさ」
亜由「お兄ちゃん〜何の音...誰!」
龍「亜由、大丈夫だよ」
亜由「ホント?」
龍「この二人が田中兄妹でこっちのお姉さんが友梨」
友梨「ヤッホー」
皆んなの緊張が解れ落ち着いて話し合いが出来た。
龍「という事は、団長達は俺の武器が欲しいが為に友梨を脅したって事か」
友梨「うん、弱みを握られて」
龍「でもその弱みって?」
友梨「それが分からないの!」
龍「その弱みは実は存在しなくて無い物をあたかも有るように振る舞っている訳か」
圭「団長達ってそんな奴だったんですね」
雛「そんなに龍兄の武器って凄いの?」
龍「弾薬が無ければ意味が無いけどな」
トントン、トントン
また戸から音がする
さっきよりは軽い感じだ
龍「誰だ?」
圭「自分が見てきます」
圭が玄関を見に行ってくれた
ドカ!ドスン!
何やら玄関前で乱闘が起きている様な物音がしたので応援しに行くと少し茶髪のセミロングの女性が圭を抑え込んでいた。
俺は拳銃を取り出してその女性の頭に銃口を向けた。
龍「動くな...圭を離せ...」
その女性は銃口に気付き圭を壁にしたままこっちを見た
アスカ「なんだ、龍兄じゃん」
龍「なんでアスカがここに?」
アスカ「なんでって言われたらまだこっちに残っていただけよ」
龍「とにかく圭を離せ」
アスカ「分かったわよ、はい」
アスカは圭を解放して圭は、得意の回し蹴りでアスカに抵抗するが俺が止めた。
龍「圭、やめろ。アスカは味方だ」
圭「...」
龍「まさかアスカが訪ねて来るなんて」
俺は圭の肩を持ちながらアスカを内に入れた
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