幼馴染との再会

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何故か気まずくなる直哉との会話。 早く帰ろうと思い早口になってしまう 『うん、ほんと助かった。遅くまでごめんね。 送ることも出来なくて……』 「大丈夫だよ。お仕事行ってらっしゃい」 笑顔で手を振って見送る ふりかえす直哉 時計を見て慌てて帰る姿を見つめる。 はぁなんかあっという間。疲れたな…… 部屋汚いんだ 彼女いるのかな? 私なんて相手にしないよね 忘れよ忘れよ!よし! 早く帰ろ 直哉の言動が気になるが 疲労も強く、夜も遅いため帰宅する 日付こえる時間に帰っては来れたが 明日の支度を終えベットへはいる あれ?夢? 翔がいる これって 『おい、やっぱお前顔だけだよな。顔だけがとりえ。 いつもいつもペコペコしてよー 俺の機嫌ばっかとりやがってムカつくんだよ』 お茶のはいったコーヒーカップをはらいのけられ テーブルからカーペットまで垂れて汚れていく。 「なんでそんな事言うの? 私だって翔に笑顔になってもらいたかったからいつも…… でもお節介なんだよね……ごめんね」 『反抗する気持ちとか自分の気持ち正直にいったことあるのかよ! あーもう、ムカつくから出てけ!』 -----バッ!! はぁはぁ夢か…… 嫌な夢を見て起きた 翔とは同棲するくらい長い付き合いだった 仕事もお互い忙しくなって ギクシャクしてたな 彼の機嫌が悪いと私も居心地悪くって、でも何かしないとっていつも機嫌取りしてた。 あの頃全然笑えてなかったなぁ。 出会った時、翔は優しくてかっこよくて好きで一目惚れだった 大好きで同棲したけど喧嘩することも度々あって しばらくして結局 彼は私がそばにいることで自慢とかしてるだけの 看板みたいな感じだったのが分かったの。 ある日、謝りたくて 翔の好きな煮込みハンバーグ作って待ってようかと 仕事が早く切り上げられたから家に帰ったら 玄関に知らないヒールが置いてあって、 「翔、翔いる?」 って聞いたけど全然返事がなかった。 私は気になって恐る恐る廊下を歩いていたら 「飲み物いる?てか、あいつまだ帰ってこねぇからまだゆっくりしてよーぜ。」   「翔の彼女って、どんな人なのー?」 「あぁ、顔だけの女かな。全然ムラムラしねぇし、あいつ結構人気だから優越感に浸れるっていうかね。」「翔ってサイテェーだね。あはは」 「お前に言われたくねー。でもお前は最高だわ。」 「いやっ……翔ってば。 あっ、気持ちぃ」 私たちがいつも使っている寝室から声が聞こえてきた。私は見たくないけれど確信したかったのだと思う。咄嗟にドアを開けると裸で抱き合ってる翔と知らない女の2人がいて、あぁそうだよね…ってなったな。その時、翔が「これは…おい!寧々!!まって!」と止めてきたけどもう頭ん中真っ白であんなに翔のこと好きなのに私の一方通行で一生懸命やってたのも虚しくなった。誰かに触れた手で私を触れないでほしいし、私たちの場所を使われたのもすごく悲しくなった。 私たちは体も……というか、そういう雰囲気にもならず 求めてもらったことない 翔にとって私はただの装飾品のような存在だったんだね。その時わたしは涙も流さないで急いでその場から走って去った。 昔の思い出が夢に出てきて眠りから覚めてしまった
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