無愛想なひと

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 ---------------KAGAYA書店ランキング1位 着いた着いた。ワクワクする。 本屋さんってなんか色々宝物があるみたいでいるだけで楽しいんだよね。 この音楽とか。 店舗に流れるスローなクラシックに浸る。 あ、これこれ検索したときにレビューが良かったんだよね。寧々は棚の上から2番目にある作品を見つける。意外と上にあるけどとれるかな? 寧々は並べられる本に手を伸ばした その時 「あっ」 ふと知らない誰かの手と重なる ドキッ 重なる手の伸びる方へ見上げると 背の高い端正な顔立ちの男性 黒いハットを深くかぶっていたから 一瞬横顔が見えただけだけど 芸能人と間違えるくらいオーラもある。 「綺麗」 寧々は自然と口に出してしまった 「あ、す、すみません。ど、どうぞ。」 急いで手を引き、恐る恐る声をかけるも 「・・・・」 無言 ギロ その男に睨まれた。 怖い。この人怖い。寧々は相手に触れた手を握りしめ、恐怖から避けるように引っ込めるが 男は素早く本をとり、足早に去っていく。 「なんなの、あの人感じ悪い。少しでも綺麗な人ってドキドキしたの返してよ。これがさわやかなイケメンだったら、マンガみたいな恋の始まりだったかもしれないないのにね。まぁ、ないよね。かっこいい人は素敵だけどやっぱり性格が大事だって私思うし。」 溜息をつきながら 目的だった本を手に取りレジへ。 寧々も自宅へ帰ることにする。
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