無愛想なひと

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お風呂上りに湯冷めしないように、いつもより厚着で。スッピンにマスク。ラフなワンピース。しっかり乾かす暇はないから、ポニーテールにして急いで家をでた。 寧々のアパートからAI’sマンションは徒歩数分の範囲。問題はここから会社まで、電車使って1時間くらい掛かるのだ。 本当にお人よしだなと寧々は自分にあきれた。 そして、最上階のここか・・・ 直哉に言われてきた階に着てみると最上階であった。エントランスで声かければ入れて貰えるように言ってあるとの事で着いたらすんなりと入れてくれた。 AI'sマンションの15階1501最上階にて更に部屋数の少ない階であった。ここの住民は余程お金持ちなんだと実感した。 ピンポーン 「でない・・・」 ピンポーン 「でないんですけ、ど」 どうすればいいの ここは直哉に電話して聞いてみよう 「もしもし?いまちょっと大丈夫?」 「寧々ちゃん!ん?」  「ここの先生?宮下さんって書いてあるんだけどここであってるよね?チャイムならしたけどでないの」 「そうなんだよ。困るよねいつもの事なんだ。 宮下先生いると思うから、入って大丈夫。それで、早乙女から書類預かるように言わてきたって言えばいいから。」 「えっ?!私まだ初対面だけど……」 「僕が保障するから大丈夫。何か言われたら教えて!」 「分かった。やってみるね!」プープー 早いよ切るの。こんな初めましての人の家にずかずか入っていいの?!不安しかないけど直哉しか今助けてくれる人いないしやるしかないもんね。 初対面の人がいきなり家に入って、作家さんもびっくりするんじゃないかな・・・
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