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居酒屋夕子でヘルシーな和食を摂りその日は食事を八分目に済ませた。四十階の自分の部屋に一旦戻る。
窓からのロケーションは素晴らしい。
バスを使って体調を整える。バスルームの窓からも武州の街が遠く一望できる。
無修正ＡＶ嬢とＳＭの仕事がなければ二ヶ月前の自分には考えられない豪華な生活である。
身支度を整えて料理旅館有楽のお座敷に向かう。今夜は蓬莱の間である。専用エレベーターから上がる。
全身に緊張が走っている。
宴席には北嶋真紀子が居た。
顔面から火が出る心境である。
真紀子の他は武州市長、部州警察の署長、株式会社ＴＣＣ社長が座っている。緊縛師は居ない。
まさか北嶋社長に甚振られるのでは。逃げ出せるものなら逃げ出したい。恐怖の絶頂である。
「今度は北嶋社長共々、大変な便宜を計らって頂きました」
「本当にありがとうございました」
真紀子も深々と頭をて下げ礼を述べている。
松下奈緒美には何が便宜か知らないが北嶋社長がこの人達と繋がるのは忌々しき事である。
「本日は生贄を用意致しました。ご指名の沼緒輪加子です」
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