SadoのSM小説 調教師集団 その二 気丈な女が堕ちる

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 その一階の居酒屋。この街のコンサルタントで調教師集団の首謀者である保木間貴明は調教師集団の紅一点北嶋真紀子と此処で卓を挟んで飲んでいた。  保木間らはこの店を気に入って来るのではない。何故この店が続けられるのか調査しているのである。  床屋は継続しても不思議は無い。ニュータウンに千円床屋は無い。隣の居酒屋は隅田会系暴力団大船一家の構成員稲垣七郎が懇意にしている。  稲垣七郎は調教師集団の一員である。  「この店は本宿ニュータウンに溶け入らない人間の溜まり場よ」  真紀子の分析である。  そこへ松下奈緒美が入って来てカウンターに座る。  松下奈緒美は一夜にして調教師集団に陥れられた無修正AV嬢である。  本宿スカイタウンの四十階に住んでいる。  無修正AV嬢はこの向かいの建物の四階に在る屋台村に行くのが大方である。其処は先輩AV嬢が引退後にやっている店が多い。  松下奈緒美はそこに相容れない。幾人か親しく話すママもあるがこの夕子がメインである。  夕子は自分の名前を店名にしている。
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