SadoのSM小説 調教師集団 その二 気丈な女が堕ちる

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 R国のオーナーから委託されてグループ企業を監視するコンサルタントである。その他にAV男優のアルバイトもしていると認識されている。  真紀子はそれだけ言うと店を出てしまった。  「保木間さん。北嶋社長を知っているのですか」  真紀子がいなくなったので松下奈緒美がカウンターから振り向いて保木間に話し掛ける。  「北嶋社長は一応このスカイタウンに入っている企業とそれなりに繋がりがありますから」  「そうなのですか」  松下奈緒美は言いたい事を飲み込んでいる様子である。  「あの社長にはあまり係わらない方がいいですよ」  そういい残して保木間も勘定して店を出る。松下奈緒美が何故真紀子を知っているのかは確認しなかった。  松下奈緒美は保木間が真紀子に威されていると受け取ったのである。  保木間は店を出てやはりこの居酒屋は潰そうと考えた。松下奈緒美がいつあのママに事情を明かさないとも限らない。  松下奈緒美は北嶋真紀子に今の境遇に引きずり落とされた。  広告代理店に勤めていた。真紀子の会社北嶋コンサルの出す広告は法律のスレスレであった。だが版元も容認している場合が多い。
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