SadoのSM小説 調教師集団 その三 不幸な女がまだ堕ちる

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 緊縛師は吉妹美智の解放されていた脚を二本合わせて膝で縛る。  そこにフックを付けて天井のフックから繩を通して引き上げる。吉妹美智の躰は一気に逆さ吊りに成る。  膝を折って二本揃えて吊るされた手は後ろ手に高手小手に縛られたまま上下が逆転した。  緊縛師が鞭を渡す。一本鞭である。  此処のお座敷のハードコンパニオンは一人当たり客の人数が十名以内で戌の刻から子の刻まで一晩五十万となる。  夜の七時から概ね一時までという事である。最大六時間となる。  本人の取り分は様々だが通常の六本木池袋などのSMクラブより高い。その分とことん全身奉仕してくれて本格的に加虐を愉しめる。  最初の一撃は太腿に炸裂する。  鞭の先端が真っ白い太腿に斜めに入る。  「あぐーーーーーーーーー」  相当に痛い鞭である。  最初の頃。吉妹美智は意地で声を抑えていた。最近は緊縛師の指導で声を出すようにしている。  次は陰毛が頼り無く生え揃ったドテを直撃する。  「あーーーーーーー」  悲鳴よりも逆さ吊りで真赤に紅潮した顔が斜めに軋む。その様が痛烈な痛さを物語っている。
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