SadoのSM小説 調教師集団 その三 不幸な女がまだ堕ちる

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 二人とも稼ぎたくて此処に来ているわけではない。数奇な運命に翻弄されていま此処にいる。  どちらも無修正AV嬢としてデビューさせられた。  背の高い方が吉妹美智という。  宴会場の一つ下の階にスーパー銭湯と建物続で屋内の歓楽街がある。其処にスナックを経営している。  あと一本AVに出演すればこのハードコンパニオンの地獄から逃れられる。  だが無修正AV女優の経歴は消えない。  更に二つ下の階には屋台村がある。カウンターバーや小さなスナック屋台が並ぶ。殆どが元風俗嬢のママが経営する。  無修正AVに出た先輩も何人かいる。  更に建物続でコンコースを進む。スカイタウンとミッドタウンのショップモールがある。そこも元AV嬢がブティックなどを経営している。  もう一人の女は元週刊誌記者である。  彼女の名は桐ケ谷美鈴二十五歳。本日のお座敷が二回目で内容のハードさに恐れ慄いている。  客は吉妹美智を選んだ。  「どっちも感触はいいけど。こいつがもうじき虐め納めだからこいつを虐めよう」  客は武州市長安曇幸雄である。  武州市長は緊縛師に耳打ちする。
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