プレゼント2

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プレゼント2

惹音(にゃおん)きゅんのウェディングドレスだ☆」  ……じゃない。おかしい。  何がウェディングドレスだ☆や。  頭おかしいとは思ってたけどいくらなんでもぶっ飛びすぎて思考停止してもうたわ。  一回りも上のおっさんがハートまき散らしながら迫ってくるだけでも引くのに、筋肉ムッキムキでもんのすごく図体でっかい男が体をちょっとくねくねさせながら頬を赤らめてそっと頬に手を当てるおかまっぽい動作プラスすると全身鳥肌もんで意識飛びそうなったゆーのに、今目の前の男はぱっつんぱっつんのタキシード姿にふわっふわの可愛らしいウェディングドレスを僕のやーゆうて差し出してきおる。  いやいやいや  ……いやいやいや 「悪い夢なら覚めてくれ……!」 「夢じゃないぞ☆」  あああああホンマこのおっさん誰かどうにかしてくれ。  見えへんのに一々語尾にキラッとした星マークついてるように聞こえるんも嫌や。 「とりあえず僕はホモやないんです。アナタを好きになることは一切ないしむしろ大嫌いや!!」 「そんな大声で愛を叫ぶなんて……流石に大人な私でも恥ずかしいぞ☆」  あかん。  なんやこれ、どうにもならんのやけど。  いやほんと何ゆーてんのこの人。 「大嫌いです!!」 「大好きだぞ☆」 「だ・い・き・ら・い・や!」 「だ・い・す・き・だ・ぞ・♡」  あ、無理やこれ。  僕は最終手段とばかりにスマホを取り出して、番号を押す。  そして叫んだ。 「もしもし賀泰(がたい)さん助けてえええええ!」  ***
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