早朝ランニング2

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早朝ランニング2

 なんかな、走りながらそんな気はしててん。  今日は妙に背中の方から視線が感じんなーとか。  物凄いスピードで走り回ってる筋肉がちらちら見えとんなーとか。  やから、目が合ったら終わりや、と(おも)て一切見んかった……のにや。  流石になー  目の前からなー  汗をこれでもかと流しながらナー  ハァハァいわせてる奴がおったらナー  好奇心旺盛の僕みたいな学生は見てしまうんや。  思わず「うっわ、見てしもた」て口に出してしまったらなんかとんでもない声上げられてんけど、どないしよ。これ逃げなあかんよな、ビシバシと身の危険感じるもん。  話通じる相手やないしなぁとわかってたし「さいなら」とそのまま通り過ぎようとしてんやけど「きゃー! 朝からクールな挨拶だなんて刺激が強すぎるわにゃおんきゅぅぅん!」とか言い始めたんやけどこの人大丈夫かな。筋肉ダルマのお姉口調はキャラ属性モリモリしすぎで情報過多やわ。  ていうかいつも以上に怖いねんけどやばいからマジで寄ってこんといてくれ頼むから。
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