カフェ<前編>

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カフェ<前編>

 ジムの仲間3人でカフェへ来た。  3人揃っての休日はいつぶりだろうか。  メンバーは私と好田剥蔵(すきだ むきぞう)賀泰善(がたい よし)。  コイバナするために有名なカフェでスイーツを嗜むことになったのだ。  カフェ入室前はガラスの前で全員でポージング。うむ、今日も私たちは絶好調だ。  中から騒がしい音が聞こえたが杞憂だろう。  今日は如何に惹音(にゃおん)君が可愛いかを語るのだ。ああなんていい日だ。 「ああ、あの猫っ毛に顔を埋めたい」  頷く賀泰善(がたい よし)と興味がなさそうに「ふーん」と特大パフェを頬張り続ける好田剥蔵(すきだ むきぞう)。  話を聞いているならその態度も許そう。なんせ私は惹音(にゃおん)君愛で溢れていて幸せなのだから。 「恋はなんと楽しいものだろうか」 「片思いが一番楽しいと言うしな」  大きく同調する賀泰善(がたい よし)。お前とは本当に気が合う。  だが愛の好みまで似なくてもよかったぞ。 「あの子のいい所は可愛さだけでなく、クールさと真面目さだ」  おおっと、急に賀泰善(がたい よし)が熱弁し始めたぞ。これはいかん。  私も負けていられないな。
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