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素晴らしい事実の結論を見つけた私の周りに花が咲いた。
そのあまりの美しい花々にたくさんの視線を感じたがそれも仕方のないことだ。
それが愛の力だ。
「ひぇ」という黄色い声が聞こえた。ありがとう、私の愛を応援してくれてありがとう。名も知らぬ君の黄色い声援に私はこたえるよ。
そうと決まれば今1キロ先に感じた匂いの方へ私は駝鳥のように軽やかな足取りで駆け出した。
匂いが向かう先からして大型ショッピングモールへ向かう所なのだろう。
あそこには私が2人は寝れそうなダブルベッドがあったはずだ。
そうだ、折角なら偶然を装い出会って共に入るベッドを選ぶというのはどうだろう。
名案だ。なんて私は賢いのだ。
ステップを踏むたびに地面にヒビがいっていたが気にしない。
ああ、ほら。もう愛しの可愛い君の背中が――
「に・ゃ・お・ん・きゅぅうううう……っっ!」
風を切りながら駆け抜け声を張り上げようとした時だった。
出そうとした声は私の肺をヒュっと駆け抜ける。
「……そんな、馬鹿な……!」
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