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買い物2
「惹音(にゃおん)たん。あのお財布買いたいな」
「うんわかったよ真美ちゃん」
「惹音(にゃおん)たん。タピオカ飲みたいにゃん」
「うん、飲んでおいで真美ちゃん」
「にゃーおーん、きゅぅん。真美、ゲームセンターで遊びたーいにゃっ」
「うん、僕も遊びたいけどその変な語尾やめない? 真美ちゃん」
「えー、可愛いじゃん」
突然、惹音(にゃおん)より声の低くなる真美ちゃんに僕は盛大なため息をついた。
カフェの発言以降ジムの筋肉たちの探りがえぐい。
そして「やっぱり嘘なんだな?」て雰囲気が漂いまくってて、ここは本当やと見せないとまた恐ろしい程の厄介ごとに巻き込まれると察した僕は先に逃げた友人の猫撫傑(ねこなぜ すぐれ)に彼女役を頼むことにした。
だって仲いい女子とかおらんもん。
気軽に頼めそうな人とかコイツしかおらんかってんもん。
あと勝手に逃げやがったから罰ゲームもかねたかったし。
……と思ったのに傑はポニーテールの鬘かぶって超ノリノリで演じとる。
お姉さんがメイクアーティストやからか化粧がえぐいぐらいバッチリでちゃんと美少女なんが腹立つ。
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