結成、にゃおんきゅん親衛隊! (にゃおん視点)

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結成、にゃおんきゅん親衛隊! (にゃおん視点)

 変態に好かれ。  筋肉ダルマに好かれ。  友に好かれ。  これがモテ期というんやろ。  でも僕はこんなモテ期なんていらんかった。  会うたびに求婚されてみ。  近所の人や通りすがりの人に変な目で見られる。  とうとう学校までその噂が広まってどこにいても居づらくなったわ。  おかげさまでランニングコースも家からはるか離れた所でしかできません最悪です。  そんでまた傍の茂みがガサゴソいっとるし。  今度は誰や。  変態か。筋肉か。もしかして学校でも女子制服着ちゃうほど女装にハマった(すぐれ)か?  もうこうなったら先手必勝や。思いっきり懲らしめたる。  僕かてジムに通って少しは強くなったんや。  とびっきりの蹴りをお見舞いしてやる! 「出てこいこの変態めぇ!」  草むらにむかって蹴りを繰り出せば「キャァ!」と悲鳴が。  ……え、キャア?  蹴りは空ぶったけど茂みから出てきたのは黒髪の女性。前髪が長すぎて殆ど顔が見えへん人やった。  ただ女性やとわかるには充分な風貌をしていて、地面にぺたんと両手をついて倒れた彼女は顔だろう前髪をこちらに向けた。
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