ジム2

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 そうや、コイツ筋肉マンやん。  ()()()()()()()()やっててもおかしくないやんけ。  いやそれでもなんでここにおるんや。  ていうかここにおるってことはコイツが通うとこってことやんけ。  あかんあかんあかんあかん  あっかん!!!  急いで契約破棄しようとしたが、違約金の言葉が脳裏を過る。  ……嘘や。  逃げれへん。  あ、いや、待てよ。 「すんません! 未成年ルームって未成年しか入れへんのですかね!?」 「そうですね。トレーナーが一人つきますが、トレーナー希望があればその日に登録と」 「名簿お願いします!」  手渡された名簿に目を通す間「惹音(にゃおん)きゅん……そんなに私と居たいと思ってくれて……」と寒気どころやないハァハァと気持ち悪すぎる息遣いが聞こえたけど無視やムシムシムシ。  名簿の横の空白欄を見てから、目の前の好青年そうな細マッチョの人の名札を見たら賀泰(がたい)(よし)。この人やったら大丈夫そうやな。 「賀泰(がたい)さんでお願いします」 「あ、私ですか? わかりました。では、毎週月曜にお願いしますね」  爽やかな笑顔を浮かべた人は危険度は少なそうやった。  よし、これで回避や。 「あぁぁぁぁぁ……惹音(にゃおん)きゅん、そうかそんなに私を嫉妬させて……ようしわかったよ……いつだって あ い に い く か ら ね」  後ろからえげつない台詞聞こえたけど負けへんぞ僕は。
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