SadoのSM小説 調教師集団 その四 堅実な現代女性が堕ちる

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 昔、武州はこっちが栄えていた。今は歴史の町が残っているだけである。  武州駅と元本宿駅を繋いでいたサンモールもこのモノレールが走ってから寂れた。  モノレールは古い街並を少し外れて街道の上を走る。暫く走ると目の前に新都心が見えてくる。伊佐沼タウンである。  本宿と同じ五十階が四棟ボックス状に建っている。  本宿スカイシティ関連企業グループに就業するだけで独身者には月二十万の収入が保証される。家賃負担も無い。  さらに振興券が撒かれる。これも収入の一部同然である。  共通就業面接会では保木間が本宿スカイシティのシニアマネージャーとして挨拶する。  応募者は一部の料理人、ブルーカラーとかを除いてExcelでの履歴書、経歴書作成する。それから面接となる。  応募者が企業を選ぶことはできない。希望は出せるが適正が優先される。  嫌ならば辞退するだけが応募者の権利である。  共通就業面接会で面接担当者が一人の女を保木間に報告して来た。  フェミニストかつ知的主婦層の理想を掲げた女である。容姿は文化人のイメージだが洗練すれば悪くない。  保木間はこの面接を真紀子に振った。
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