SadoのSM小説 調教師集団 その四 堅実な現代女性が堕ちる

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 何とか生活は出来ていた。派遣を契約単位で転々とした。正社員の就職はなかなか出来なかった。  派遣も期間が開くと辛い。遂に失業給付を申請した。何とか失業給付の有る期間内に正社員就職を見付けたい思いである。  だが派遣の契約期間満了は自己都合扱いとなり三ヶ月の待機期間がある。その後に支給開始となる。これでは何の救済にも成らない。  一つの派遣が終わって次が決まるまで所持金がもって二ヶ月である。それ以上になると日払いの仕事を探すしかなくなる。  最後に望みを託したのは本宿スカイシティ内の仕事である。寮があり給与も全額日払いして貰える。  最早、今月末の家賃も無い。どこの企業に入っても賃金は悪くない。家賃が要らない分更に楽である。  松尾由美は最初の面接担当者から別の担当が面接を行うと言われた。一時間くらい待たされた。  若い男性スタッフに案内されコンコースを歩く。本宿スカイシティの奥に隣接したオフィスビル。ある会社の応接室に通された。  何か良い仕事に就けるのではないか。少し期待感が湧いていた。  「北嶋コンサルの北嶋真紀子です」  名刺を渡される。松尾由美は両手で丁寧に受け取る。
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