RESCUE NUMBER 02

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RESCUE NUMBER 02

 マキナに誘導されセミナールームを出て、通路を突き当たりまで歩くと、いくつかのエレベータードアのあるホールに到着した。  エレベータードアにはそれぞれGATE01、GATE02 、GATE03などの刻印がされていた。 「ここが各チームの専門施設への入り口よ、あなたはGATE01を中心に使用することになるけど、今日は見学だから、お好みのゲートを選んでみて」 「えーっと、じゃあ、順番に02番にしようかな」 「RESCUE NUMBER 02、特殊水害チームね。ここには面白い施設があるわよ」  マキナが02エレベーターゲートのカードスロットに、IDカードを差し込むと、ドアが静かに開いた。 「ここから地下三階まで下りますね」 「地下にあるんだ」 「そうです、緊急出動する際、直接海洋に出るゲートが地下にあるから」  二人でエレベーターに乗り込み、地下三階まで下りた。  エレベーターを降りて、辺りを見回すと、そこにあったものは…… 「プールがある!」  一面に広がる広大なプールがあった。200平方メートル? くらいあるのか? こんな大きなプール、見たことがない。 「ここでは、津波、氾濫、色々なシーンを想定した水害シミュレーションを行うことが可能です」 「この大きなプールで、あの……機械体を使ったトレーニングをするということ?」 「いえ、ここで機械体の制御を行うには狭すぎます。ここは機鋼操縦隊員(シンクロナイザー)専用のプールです」 「人専用のプールってこと? なんでこんな大きいプールが必要なんだ?」
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