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しかし2人の中にある思いが生まれる
あの子に弟と会わせてあげたい
死んだ者が生きている者に会うことは不可能である。そんなことは分かっていたが諦めきれない2人は父方の祖母に相談した。
「ならラルフ流星群の奇跡に賭けるしかないねぇ。」
地元に伝わるラルフ流星群の奇跡
一年に一度ラルフ流星群が降る夜に離れ離れになった2人が会うことが出来る。
強い絆を持つ2人が引き合わされた時奇跡が起こるだろう。
そんな七夕のような迷信誰も信じなかった。しかし2人は少しでも可能性があるならと姉のお墓をおばあちゃんの家の近くに建てた。
それがあの丘のようだ。
全ての話を聞いた時俺は親父を殴りたかった。
なんでそんな大事な話を今まで教えてくれなかったのかと・・・
でも一番殴りたかったのは自分自身だった・・・
どうしてそんな大切な日を忘れていたのか?
どうしてそんな大切な日を疎かにしてしまったのか?
どうしてあの子にお姉ちゃんと言ってあげれなかったのか!?
あの夢はお姉ちゃんが見せてくれたメッセージだった。
そう思った俺はすぐにここにやって来たのだ。
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