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「しんちゃん、のん死にたくないよぉ!」と泣き叫んでいて、信治はひたすら「大丈夫だよ。法子は死なないし、赤ちゃんも死なせないから」と言いながら、ずっと手を握って励ましていた。
病院に到着し分娩室へと入っていき、信治は立ち会い出産を希望をしていたため、それなりの服装に着替えさせられ、ずっと法子の腰を擦ったり汗を拭き取っていた。
法子が「んぁああー!しんちゃぁあん!!」と叫ぶと「法子、叫びたい気持ちわかるけれど叫んだらダメだよ!頑張れ!!」と言い、信治は慰めていた。
連絡を受けた、関谷と結羽菜が病院へ駆けつけてから4時間経った17時7分に産声が響き渡った。
信治が「せっ‥先生!どっち??」と聞くと「妹尾さん、よく頑張ったね。可愛い男の子ですよ」と言い、ニッコリ微笑んだ。
法子が肩で息をしながら「しんちゃん…のん、頑張ったよ…」と、か細く言うと「凄えよ!よく頑張ったな!!お疲れ様!」と言いながら、信治は涙を流した。
「良かった…しんちゃん…この子はね、のんたちを選んでくれたンだって…」と言うと、法子は顔を赤らめながら微笑んだ。
信治は法子の手を握りながら、何度もお礼を言った。
関谷と結羽菜はたくさんの赤ちゃんがいる新生児室へと向かうと、信治が「あそこの右端にいるのが、俺らの可愛いベイビーだよ♡」と言い、目尻が下がっていた。
結羽菜が「わぁ…信治さんにそっくりで可愛いね♡」と言いながら、優しく微笑むと「猿みたいで、可愛いな♡」と言い、関谷はニンマリ笑うと病室へと戻って行った。
法子が「パパ、ママ…のん、頑張ったよ」と言うと「うんうん!法子、よく頑張ったな!!」と言い、関谷は目に涙を浮かべながら法子の手を握った。
「法子ちゃん、お疲れ様♡赤ちゃん、可愛いね♡」と言うと、結羽菜は優しく法子の頭を撫でた。
信治が「名前なんだけれど…法子が父親の名前を拝借して、この漢字で"大稀"にしたいって言ってるンだよ」と言うと「いいンじゃないかな?」と言い、関谷は優しく微笑んだ。
結羽菜も「うん♪いいと思うよ」と言いながら、優しく微笑んだ。
法子が「だいちゃんを早く抱っこしたいな♪」と言うと、皆で大きく頷いた。
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