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法子も14歳となりすっかり大人っぽくなっていて、色んな男性に告白をされたりしていたが、信治のことを一筋に愛していた。
京一がいなくなってからは、精神的にショックだったが信治が励まし続けてくれたおかげで、何とか立ち直った。
この日は刑期を終えた京一と、Butterfly≠Knifeのライブで見に来ていた。
最初はこの爆音などが怖かったが、信治だけを見つめていたから怖くなくなっていった。
信治のオカマキャラと普段の姿に戸惑っていたが、そのオカマキャラも含めて好きになった。
母親譲りの黒髪でロングストレートヘアで、Butterfly≠Knifeのファンの間ではちょっとした有名人だった。
MCで「そういえば、最近アタシ綺麗になったと思わない？」と信治が言うと「思う！」などと声が上がっていて、法子も「思うよー！」と言うと「ンフフ♡ありがと♡恋のパワーって不思議だし偉大よね？」と言い、法子の方を見てウィンクをすると法子も投げキッスで返すと、次の曲で信治が作詞と作曲をしたサリドマイドを演奏をした。
信治のデスボイスが響き渡り、モッシュが始まり、法子もモッシュの中へとダイブをしたり、肩車をされていた。
結羽菜と関谷にはモッシュは危ないからダメと言われていたが、それでも信治と目が合うと二人は舌を出してアピールをしていた。
二人の舌には、お揃いのピアスがしてあった。
法子の右耳には信治がしていた蜘蛛のピアスをしていて、左手の薬指にはお互いに色違いの目玉の指輪をしていた。
次の曲・地獄の黙示録のイントロを弾きなから英語部分を歌っていると「しーんちゃーん！愛してるよー！！」と法子が言うと、信治はドキッとしたものの何とか持ちこたえることが出来た。
ライブを終え、法子は信治に無料通話アプリのメッセージで『しんちゃん、カッコ良かったよ♡早く逢いたい』と送っていると、ライブに来ていたファンの男にナンパをされたが、シカトをしていると「シカトしてンじゃねぇよ！ブス！！」と言われ、法子の手首を掴もうとすると「はいはい、お客さん。せっかくの楽しかったライブが台無しになるでしょ？」と言い、暁美が助けに入った。
男が慌てて逃げると「全く…！アタシ達の可愛い娘に何してンだって話よね！」と言い、暁美は大きく溜め息をついた。
法子がニッコリ微笑みながら「あけママ、ありがとう♡」と言うと「いいって♪今日はさ、京坊が帰ってきたお祝いなんだから♡さっ行こ♪」と言い、暁美はニッコリ微笑んだ。
信治が「皆、集まった？さぁ行くべ♪」と言い、先人を切って居酒屋チェーン店へと入って行った。
久々の京一の再会に法子はドキドキしていると「のんこ、元気だった？」と言われ、京一は優しく微笑んだ。
法子は胸が苦しくなり、泣きながら頷くと「京一、アンタねやっていないならやってないって言わなきゃダメじゃない！」と暁美が言うと「中々難しいみたいだな？ったく、警察も無能だよな」と言い、信治はお絞りで手を拭いた。
「とまぁ、ライブも皆さん！お疲れ様でした！！そして、俺の大事な息子も帰ってきたので、乾杯をしたいと思います！乾杯♪」と言い、関谷は何となく涙ぐんでいた。
京一も関谷の涙ぐんでいる顔を見て、胸が苦しくなっていると「お帰り♡」と言い、結羽菜が優しく微笑みながらビールを注いだ。
京一が「オカン、ただいま」と言うと、ビールを一気に飲んだ。
この日の打ち上げはいつになく盛り上がった。
京一が「あれ？しんちゃんとのんこ、似たような格好しとるンやな？？」と言うと「うん♪18歳になったら、結婚するンだよ♡」と言い、法子はニッコリ微笑んだ。
それを聞いた関谷が「ジン、あれはマジだったのね…」と言い、落ち込んだ顔をすると「俺、言ったべな？だから、お義父さん、法子さんを俺にください」と言い、信治は真剣な顔をし、頭を下げた。
京一が「はっ？？だってしんちゃん、51歳やんか？？のんこが18歳になったら、55歳やん！」と言うと「にぃちゃ、いーい？のん、本気でしんちゃんのことが大好きなんだ♡」と言うと、法子は顔を赤くした。
法子と信治のその表情を、関谷と京一は交互に見て「「わかったよ」」と溜め息混じりに言うと「信治さん、法子ちゃん。おめでとう♡」と言い、結羽菜が微笑むと「凄え…のりちゃん、おめでとう。つかゲイじゃなかったンかいな」と言い、翼も微笑んで祝福をし、対バンの刹那＊Setsuna‥のCROWこと菊田大三郎とドラムの朧月こと築地星矢とSTAR DUSTのセッションライブに来ていた風見靖治と浅見海も拍手をして、祝福をしてくれた。
暁美が「困ったときはいつでも言いな？アンタは、アタシたちのかけがえのない娘なんたから…」と言うと、法子を優しく抱き締めながら泣いた。
たださすがに、セックスをしていることは口が裂けても言えなかった。
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